24歳で5年務めた写真屋を退職し、わずか3坪の小さな写真屋で独立開業してから現在まで、のらりくらりと人生をセルフビルドして来ました。
自分で考え、決断し、組み立ててきた人生から、今回はダイビングインストラクター引退編です。

★志したきっかけは環境問題
1995年頃に環境問題の現実を知り、驚愕、何か始めなければ!という思いで「自然遊学フォレスト」というアウトドアサークルを作り、アウトドア活動(ミニログハウス作り・無農薬お米栽培・屋久島ツアーなどなど)を通じて環境問題を広く知ってもらうという取り組みを始めました。

数年かけて活動を広げていくうちに、サークルやボランティアではなく、本業を「自然遊学フォレスト」にしたいと考えるように。
頑張れば頑張るほど自然にダメージを与えてしまう仕事ではなく、頑張れば頑張るほど自然の素晴らしさや大切さを伝えることができる仕事で自分は生きていきたいと。

’91年、OWダイバー認定を取得後5年のブランクだった私は、縁あって’96年白浜の海でダイビングを再開。
3年の修行期間を経て念願のインストラクターになりました。

★白浜に出店
現地ガイドとして3年間経験を積ませて頂き、その後しばらくは自給自足に向けて農作業をしたり、木工をしたりしながらフリーのインストラクターとして主に串本でガイドを始めました。

’07年4月にようやく店舗を構え、毎日のように串本まで往復する日々が始まりました。
少しでもリラックスして、たっぷり海を楽しんでもらえるように、少人数にこだわり潜り続けました。
毎年夏休みには、ファンダイブをお断りさせて頂き、体験ダイビングやシュノーケリング体験で、幅広く多くのお客様に白浜の海中を体感していただくことに専念しました。
この子供達のこの日の体験が、少しでも未来に繋がってくれることを夢見ながら、精一杯の白浜を案内できたんじゃないかと思います。(5年ほど前までは魚種も多くカラフルでサンゴも豊富、海も綺麗でした!)

★「自然遊学フォレスト」のFORESTは屋久島の森がイメージ
もちろんですが、樹齢数千年と言われる屋久杉だけでは、屋久島の森は成り立ちません。
他の多種多様な生物(植物や動物・菌や微生物など)や、温度・土・雨量などの自然環境が絶妙にバランスすることで存在しています。しかも数百年前から開発の手が入りながらも、それなりに再生している。
そんな森の持つ多様性からくる生命力(パワー)のようなものがイメージです。
そんな集団ってとても自然体で強く、個性的で生き甲斐があると思うんです。
(もちろん過酷な生存競争も有ってのことですが、決してむやみに全滅させるようなものではありません。)

★フォレストツアー
屋久島を筆頭に、口永良部島・沖永良部島・沖縄本島・粟国島・座間味島・渡嘉敷島・宮古島・伊良部島・石垣島・西表島・多良間島・母島・父島
海外にも、サイパン・テニアン・パラオ・ヤップ・ジープ・アニラオ・マラパスクア・シパダン・マブール・モルディブ・ハワイ
少しでもフォレストならではのツアーになるように頑張ったつもりですが・・・
正直自分達が行きたい所に行ってました~~ 最高!!

超キレイな海にいっぱい潜りました。  快感!!
(和歌山ではニゴニゴな海にもそれなりに潜りました)

いろんな生き物にも出会えました。  感動!!
(ちなみにジンベエザメやマンタには和歌山でも遭遇しました!)

たくさんのお客様と潜りました。  感謝!!

様々な風景や文化に触れることもできました。  感慨!!

豪華なダイブクルーズ船にも乗りました。  快適!!
(和歌山ではちっちゃな船で荒波にもまれたことも数知れず)

洞窟探検やトレッキング・無人島にもいきました。  荘厳!!

最高の仲間達との出会いがたくさんありました。  感無量!!

ご来店頂きました全てのお客様、ならびにお世話になりました方々に心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。最高に幸せなインストラクター人生でした。
皆様に、何かしら少しでも心に響く、感動のようなものがフォレストの活動を通じてお伝えできていますように・・・

今後は「Olu’ ka Hale FOREST」=「居心地のよい家」をテーマに、多くの方々に宿泊やお食事を通じてそのような空間や時間をお過ごし頂けるよう、精一杯頑張っていきたいと思っています。
「自然遊学フォレスト」はサークルに戻っても良いのかもしれないですね。ちょっとゆっくり考えます。
心優しきダイバー仲間達よ、これからもよろしくね!